空時間のキービジュアル。青空と雲を背景に、アプリのトップ画面が表示されたスマートフォンが置かれ、「本当に優先したいこと アプリと一緒に見つけよう 空時間」という言葉が添えられている

空時間

UI/UXデザイン|スマートフォンアプリ プロトタイプ

「今日、何をするか」ではなく、「自分は何を大切にしたいのか」を考えるためのアプリ。

優柔不断で、やるべきこと・頼まれたこと・自分がやりたいことを全部抱え込み、結局どれも十分にできない。そんな自分自身の悩みを出発点に、空き時間のTODOを整理しながら、自分なりの優先順位や価値観に気づくためのスマートフォンアプリを企画しました。

「空き時間」を、予定を詰める余白ではなく、空が晴れていくように自分らしく過ごせる時間として捉えたことが、このサービスのポイントです。

ターゲット

自分が本当は何をしたいのか分からず、選ぶことに迷ってしまう人。

「やるべきこと」「頼まれたこと」「自分がやりたいこと」の境目が曖昧になり、気づけば一日の予定を詰め込みすぎてしまう人を想定しました。

課題

自分の意思や優先順位が曖昧なため、「やるべきこと」「頼まれたこと」「自分がやりたいこと」をすべて予定に詰め込もうとしてしまう。

目的

日々の小さな選択を通して、自分なりの判断軸や「本当に大切にしたいこと」に気づけるようにする。

UX設計

一度つくったTODOに対して、アプリがあえて「本当に全部やる必要がある?」と待ったをかける構成にしました。

予定を決める

「いまの優先順位」の画面。欠かせない予定と自由時間の予定が1位から4位まで並んでいる
空き時間に入れた予定が、優先順位の順に並ぶ。

手放す候補を提示する

「今日は無理そう」という警告画面。リストの項目ごとに「手放す」のトグルスイッチが並んでいる
アプリ側から「今日は無理そう」と手放す候補が示される。

残したいなら、その理由を言葉にする

「今日、友達と話したい理由は?」という画面。理由を自由に書き込める入力欄がある
残したい予定については、その理由を自分の言葉で書く。

もう一度、自分の意思で選ぶ

「優先順位を見直そう」の画面。案1と案2の2つの組み立てが並び、「決定」ボタンがある
提案された案を見比べて、最後は自分で決める。

AIの提案にそのまま従うのではなく、「いや、これは残したい」とユーザーが反論できる余地を残すことで、AIとユーザーが一緒に答えを探す体験を目指しました。

青空が画面いっぱいに広がった結果画面。「今日のあなたが大切にしたいのは…人との約束を守る誠実さ」と表示され、その下に選んだことと手放したことが並んでいる
選んだこと・手放したことと、その日に大切にしたいことが最後に表示される。

プロセス

制作初期は、ユーザーのアンケート結果から「あなたの価値観」や「あなたにおすすめのキャリア」を提示するサービスを検討していました。

「アプリから一方的に答えを教えてもらうだけで、本当に自分の意思を見つけたことになるのか?」

という疑問から方向性を見直しました。

最終的には、アプリが答えを一方的に提示するのではなく、ユーザーがアプリからの提案に対して自分の理由を返し、優先順位を見直せるサービス内容へ変更しました。

初期案

初期案のペーパープロトタイプ。質問への回答をAIが分析し、「判断軸が見えてきました」として価値観マップと3つの判断軸を提示する3画面が並んでいる
初期案:アプリが答えを提示する

最終案

「今日はどちらを優先したい?」の画面。2つの予定カードが並び、ユーザーが選ぶ形式になっている
最終案:ユーザー自身が選び、理由を言葉にする

UIも、最初は白を基調とした一般的なTODOアプリを想定していましたが、サービスの世界観を考え直し、「空き時間を青空のように清々しい時間にする」という発想から、予定を整理するほど曇り空が少しずつ晴れていく表現へ変更しました。

初期案

初期案のトップ画面。白い背景に「空時間」のロゴと空き時間の入力欄が置かれている
初期案:白を基調としたUI

最終案

最終案のトップ画面。雲と青空のグラデーションを背景に「空時間」のロゴと空き時間の入力欄が置かれている
最終案:青空をモチーフにしたUI

学び

制作の際にChatGPTやClaude CodeといったAIツールを活用してみましたが、AIにデザインの答えを求めるのではなく、自分自身でサービスが介在することの価値やユーザーに届けたい体験を考えることの重要性を学びました。

AIにデザインを任せることは一見とても便利なように思えます。しかし、そのデザインを通じて伝えたいことやその人なりの世界観を載せるには、少なくとも根っこの部分(デザインのテーマや画面上に載せる構成物など)は人が決めたほうが、ユーザーの心に響きやすいデザインになるのではないかと感じました。

制作時期

2026年6月〜9月

使用ツール

Figma / Canva / ChatGPT / Claude Code

担当範囲

企画 / コンセプト設計 / UX設計 / UIデザイン / プロトタイプ制作